衝撃的な感動作!「Me Before You – 世界一キライなあなたに」※尊厳死を考える
レビューがかなりいい評価だったので観てみたら久しぶりにすごく感動しました・・・というより映画を観た後、放心状態になりました~優しい気持ちと切ない気持ち、悲しい気持ち、暗い気持ち、そして複雑な気持ち、やるせない気持ち、驚き、感動・・・いろんな感情が入り混じりました~でも、なぜか悲しいけどハッピーな気持ち・・・こんな感情になる映画ってあまりないですけど、とても素敵な作品で是非見ていない方に見て欲しい映画をご紹介します。
運命の恋。だけど、ウィルの決めた「生きる時間」は6か月
愛する人が、半年後に永遠の旅立ちを選ぼうとしていたら・・・
素敵な感動のラブストーリーです。
Me Before You – 世界一キライなあなたに
(評価:★★★★★)
◆公開年:2016年
◆上映時間:110分(1時間50分)
◆監督:テア・シャーロック
◆製作国:アメリカ・イギリス合作映画
◆出演:
●サム・クラフリン(主演:ウィル・トレイナー)
●エミリア・クラーク(主演:ルイーザ・クラーク/“ルー”))
●ジャネット・マクティア(ウィルの母:カミーラ・トレイナー)
●チャールズ・ダンス (ウィルの父:スティーブン・トレイナー)
●スティーブン・ピーコック(ウィルの専属医者:ネイサン)
●マシュー・ルイス (ルーの恋人:パトリック)
原作は、2012年にイギリス人作家ジョジョ・モイーズが発表した恋愛小説「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」。
世界40カ国以上で翻訳され、累計発行部数850万部を超える大ベストセラーとなった。
● 実話を基にしたお話 ●
このストーリー自体は実話ではないが、原作者(著:ジョジョ・モイーズ )の話によれば、ほぼ全身麻痺になった英国の元ラグビー選手がスイスの自殺幇助機関「ディグニタス」で、安楽死を希望し、両親の許可のもと命を絶った・・・という実話をモチーフにして書いた作品です。
舞台はイギリスの田舎町。ルイーザ・クラーク(エミリア・クラーク)は、お洒落をすることが大好きな26歳。
ある日、働いていたカフェが閉店することになり、職を探してルーが新たに得た職は介護のお仕事。
バイクの事故で車椅子生活を余儀なくされ、生きる希望を失ってしまった超ハンサムな大富豪ウィル・トレイナー(サム・クラフリン)のお世話係をする期間は6ヶ月の仕事だった。
最初はルーに冷たく当たるウィルだったがルーの明るさが、ウィルの頑な心を溶かしていき、やがて2人は恋に落ちていく。
しかしある日、ルーは知ってしまう。ウィルが決めた「生きる時間」があとわずかだということを・・・。
街に出かけたり、音楽会に行ったり、遠く旅をしたり、こんな二人はやがて恋に落ちる。ある夜の海辺、熱いキスのあとウィルが言う。
「君を縛りたくない。ボクのために普通の幸せを逃すなんて、いつか君が少しでも後悔するのを見たくない。妙な格好で歩き回る君や、裸の君を見ても何も出来ないなんて、どんなに抱きたいか君には分からない。このまま、生きられない」
(涙です。このセリフが感動です。)
「やめて! それ以上言わないで。勝手すぎるわ。想いをさらけ出したのに“ノー”を繰り返すだけ。その上、最悪の事態を見届けろなんて、どれほど残酷か。この仕事にもあなたにも出会わなければよかった」と言って去っていった。
「世界一キライなあなたに」のロケ地の中でよく出てくる美しいスポットは、主人公のウィルが住んでいたお城だと思います。
外観はウェールズにあるペンブローク城で撮影されました。このお城は11世紀に建てられたノルマン様式の歴史ある建物で、イングランド王ヘンリー7世の出生地としても知られています。
20世紀初頭に復元され、現在は一般公開されているので、主人公の2人が見たペンブロークの壮観なパノラマビューを自分の目で確かめに行くことができますよ!
google map
この映画は良いと評判がありましたが、なぜか尊厳死のテーマは観る気がなく避けてずっと観ていませんでした・・・プライムビデオで見れるようになり、レビューを見るとみなさん感動とありましたので少し観てみたら、とても明るく優しい映画で映像も美しく、音楽も素敵で、最後はいろいろ考えらせられますが、あっという間に終わり~いろんな感情が出てきて何故か?少し放心状態になりました。
いろんな考え方があると思いますが、ただ悲しいだけではない、幸せと感動に心が満たされる胸がキュっとなる感涙のラブストーリーです。
(観た後に、尊厳死や安楽死について観客に考えさせる設定になっているのかな~とも思いました)
●印象に残ったのは誕生日のプレゼント
誕生日のプレゼントってセンスがわかりますよね~7年も付き合っていた彼がホント最悪だと思いました~彼女が何が好きかまるでわかってない的外れなプレゼント(自分の名前入りのハートのペンダント)ですよ。
一方、ウィルは彼女が子供の時に大好きだったモノを、彼女との何気ないトークの中で、しっかりと掴んで、それをプレゼントしていました。(シマシマの黄色と黒の蜂のタイツ)
やはり、男性は女性の事を思っていたら何気ない会話や毎日のファッションを見てわかりますよね~
それと、7年も付き合っている彼は自分の都合でバカンスの場所を決めたり、男友達も一緒だったり、観たいという映画も却下するし、誕生日パーティーには遅れてくるし、映画上での役でしょうが最悪だ~こういう人いますよね~。
ファッションが好きなのは、誰でもわかるのに・・・
●ラストの窓を開けたときの景色
ルーはウィルの最後を途中までは見届ける気はなくスイスには行かないつもりでしたが、父に言われてスイスに行きます。そして、ウィルが部屋の窓を開けてと頼むシーンがありましたが、そこでウィルもルーも感動するような表情をします。
映画では何が映っているのかわかりませんが、きっと素晴らしい景色が映っていたのでしょうね~天国のような景色が見えたのでしょうね。
●尊厳死について考える
この映画は特に賛否両論ありますが、こういう設定になっているんだと思います。尊厳死についてみんなが考える映画
もちろん、ウィルだったらやはり同じように選択すると思うし、ルーだったらどんなに大変でも生きていて欲しいと願う・・・母親だったら息子が生きていて欲しいと思うし、父親だったら息子の気持ちを考えろと言いたくなるし・・・
正しい選択はわからないですね。
●タイトル
「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」 とありますが、me before you は直訳すると【あなたの前のわたし】で意味的には「君と逢う前の私」なのかなぁ~と思います。
私的な訳ですが、ウィルが絶望でもう生きることを諦めていたけど、ルーに逢ってから朝起きるのが楽しみになったとも言っていたので、気持ちが変わったと伝えたい感じかなぁ~
でも、邦題は「世界一キライなあなたに」・・・わかりやすく良いタイトルなのでしょう~。
映画は人それぞれ感想が違いますが、私が思う良い映画とは「感動する映画。何か訴えかけるものがある映画。新しい気づきがある映画、そして観た人がそれぞれ想像する映画」だと思うんです。
映画は人それぞれ感想が違います。解釈も違ってきます。
見る人によって感じ方が違うので本当に面白い!