絶対に見てほしい、名優トム・ハンクスのおススメ&人気映画ベスト10 演技力がまじ凄すぎです
公開日:2021年4月 / 🔄 更新日:2026年6月
ハリウッドを代表する名優といえば、あなたは誰を思い浮かべますか?きっと多くの人が、その筆頭にトム・ハンクスの名を挙げるのではないでしょうか。ラブストーリーからサスペンス、コメディ、戦争映画、そして社会派ドラマまで。彼はどんなジャンルの、どんな役柄であっても、一瞬で観客を物語へ引き込む圧倒的な魅力を持っています。今回は、そんな「どんな世代も魅了する大スター」トム・ハンクスの出演作から、「これだけは絶対に観てほしい!」というおすすめ映画10作品を厳選しました。映画の受け取り方は人それぞれだからこそ、あえて順位はつけず、どの作品から観ても楽しめる「ベスト10」としてご紹介します。
フィラデルフィア
『フィラデルフィア』(1993年)
- 原題: Philadelphia
- 製作国: アメリカ / 上映時間: 125分
- 監督: ジョナサン・デミ
- 出演: トム・ハンクス、デンゼル・ワシントン ほか
この映画でトムハンクスはアカデミー主演男優賞をとりました。
あらすじ
フィラデルフィアの一流法律事務所に勤める優秀な弁護士アンドリュー・ベケット(トム・ハンクス)。ある日、彼はエイズを発症したことを理由に、不当に事務所を解雇されてしまいます。
怒りと絶望の中、事務所を相手に法廷で戦う決意を固めたベケット。しかし、偏見からどの弁護士にも依頼を断られてしまいます。そんな中、かつて裁判で敵同士として戦ったことのある弁護士ミラー(デンゼル・ワシントン)が、唯一彼の弁護を引き受けることになるのですが……。
【レビュー】おすすめ度:★★★★★
「これはトム・ハンクスにしか撮れない」と確信する、魂の傑作
本作で初のアカデミー主演男優賞を受賞したトム・ハンクスですが、その演技はまさに「格が違う」の一言。観ていて震えるほどの凄みがあります。
エイズに冒され、肉体も精神も極限まで追い詰められながら、人間の尊厳をかけて法廷に立つベケット。劇中でどんどんやつれ、病に蝕まれていくトム・ハンクスの姿は、「本当に演技なのか?」と疑ってしまうほどの圧倒的なリアリティと迫力です。
特に圧巻なのは、裁判のリハーサル中に彼がオペラを流すシーン。 劇中で流れるマリア・カラスの「亡くなった母が」の歌詞は、ゲイであることで差別され、命の灯火が消えかけているベケットの「それでも愛と希望に生きたい」という魂の叫びと完璧に重なり合います。音楽に陶酔する彼の表情に、一瞬で物語へ引き込まれてしまうはず。
脚本、演出、役者のすべてが一級品のシリアスなヒューマンドラマ。映画ファンなら絶対に一度は観ておくべき不朽の名作です。
フォレスト・ガンプ
『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994年)
★原題: Forrest Gump
★日本公開: 1995年 / 上映時間: 142分
★監督: ロバート・ゼメキス
★出演: トム・ハンクス、サリー・フィールド、ロビン・ライト、ゲイリー・シニーズ
あらすじ
知能指数は人より劣るものの、母親の深い愛を受け、純粋で真っすぐな心に育ったフォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)。
彼は持ち前の俊足を生かしてアメリカンフットボールのスター選手となり、大学卒業後は軍隊へ。ベトナム戦争で仲間を救って勲章を授与され、除隊後はエビ漁のビジネスで大成功を収めます。激動の1950〜80年代のアメリカを全力で駆け抜けていくフォレスト。しかし、幼い頃からずっと想い続けている幼馴染のジェニーとは、運命に翻弄されるように再会と別れを繰り返すことになり……。
第67回アカデミー賞で作品賞を含む6部門を受賞。トム・ハンクスは前年の『フィラデルフィア』に続き、2年連続で主演男優賞に輝く快挙を成し遂げました。
【レビュー】おすすめ度:★★★★☆
誰もが胸を打たれる、ひたむきな人生の歩み方
映画は、1枚の白い羽が空からふわふわと舞い降り、バス停のベンチに座るフォレスト・ガンプの足元に届く美しいシーンから始まります。
羽を拾い、カバンの絵本にそっと挟んだガンプは、隣に座った女性に自分の驚くべき半生を語り始めます。
ハンデを背負いながらも、ただ前だけを見て愚直に、全力で人生を駆け抜けるガンプ。
彼の姿を通して、人生における「愛」「幸福」「悲しみ」「無欲」とは何かを、深く考えさせられる名作です。
本作を語る上で絶対に外せないのが、あまりにも有名なこのキャッチコピー。
「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」 (Life was like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get.)
これは、余命わずかとなったガンプの母親が彼に贈った言葉であり、映画の冒頭でガンプが隣の女性に語る言葉でもあります。
この言葉通り、彼の人生はまさに「開けてみなければ分からない」奇跡の連続。ガンプの姿を見ていると、「人間にできることは、ただ目の前にあることに全力で向き合うことだけなのかもしれない」と、温かい勇気をもらえます。観れば観るほど、自分の人生に愛おしさを感じられる素敵な1本です。
キャスト・アウェイ
『キャスト・アウェイ』(2000年)
- 原題: Cast Away
- 日本公開: 2001年 / 上映時間: 144分
- 監督: ロバート・ゼメキス
- 出演: トム・ハンクス、ヘレン・ハント ほか
あらすじ
世界的な宅配便会社「フェデックス」のシステムエンジニアとして、世界中を多忙に飛び回るチャック・ノーランド(トム・ハンクス)。
ある日、彼が乗った貨物飛行機が南太平洋で嵐に巻き込まれ、海へと墜落してしまいます。
奇跡的に一命を取り留め、無人島に流れ着いたチャック。文明から完全に切り離された過酷な環境下で、彼の必死のサバイバル生活が始まります。
漂着した荷物の中にあったバレーボールに、自身の血で顔を描き「ウィルソン」と名付けて心の拠り所にするチャック。それから4年後、島で生き延びてきた彼は、ついに手作りのいかだで荒海へと乗り出す決意を固めるのですが……。
【レビュー】おすすめ度:★★★★☆
たった一人で144分を持たせる、トム・ハンクスの演技力の極致
トム・ハンクスの「本物の演技力」を肌で感じたいなら、間違いなくこの作品がイチオシです。
上映時間の大部分、画面に映るのはほぼ彼一人。まさに「一人の映画」と言っても過言ではないほど、圧倒的な存在感で作品を引っ張っていきます。
絶望的な孤独の中でも生きることを諦めず、知恵を絞ってサバイバルしていく姿は圧巻。トム・ハンクスはこの役作りのために大幅な減量を敢行しており、劇中でどんどんやつれ、肉体が変化していく様子からも凄まじい執念が伝わってきます。
本作でアカデミー主演男優賞にノミネートされたのも当然と言える名演です。
そして本作の素晴らしさを語る上で外せないのが、バレーボールの「ウィルソン」というキャラクター設定。 偶然の産物から生まれたその“話し相手”に語りかけることで、チャックは極限状態の中でもなんとか理性を保ち続けます。
だからこそ、漂流中にウィルソンが波に流されてしまうシーンでの彼の慟哭には、観ているこちらも胸が締め付けられます。
また、物語の終盤に登場する彼のリフレイン(名セリフ)が本当に心に響きます。
「今やるべきことは分かっている。明日も必ず日は昇る、
だから呼吸を止めない事だ。
波が明日何を運んでくるかなんて誰にもわからないだろ?」
I know what I have to do now, I’ve got to keep breathing because tomorrow the sun will rise.
Who knows what the tide could bring?
愛する人を想い、生きるために戦い抜いた男がたどり着いたこの言葉。結末には切なさもありますが、それ以上に「それでも前を向いて生きていこう」という大きな勇気をもらえる、人生の不朽の名作です。
グリーンマイル
『The Green Mile』 (1999年)
★原題:The Green Mile グリーンマイル
★製作年 / 国:1999年 / アメリカ
★上映時間:189分(3時間9分)
★監督:フランク・ダラボン
★原作・脚本:スティーヴン・キング
★出演:トム・ハンクス、マイケル・クラーク・ダンカン、デヴィッド・モース、ボニー・ハント
■ あらすじ
死刑囚舎房の看守主任を務めるポール(トム・ハンクス)の任務は、「グリーンマイル」と呼ばれる緑色の通路を通り、電気椅子へと向かう受刑者たちを静かに見送ることだった。
ある日、双子の少女殺害の罪で、巨漢の黒人コーフィ(マイケル・クラーク・ダンカン)が送られてくる。その凶悪な罪状とは裏腹に、純粋無垢な心を持つコーフィ。やがて彼は、不思議な「奇跡の力」でポールの持病を完治させてしまう。彼の無実を確信し、死刑執行を阻もうと奔走する看守たちだったが……。
■ おすすめ度:★★★★★(5/5)
一言では語り尽くせない、映画史に残る不朽の名作です。
ファンタジー要素を織り交ぜながらも、人間の本質を鋭く突いた実に見事なストーリー。3時間超の長編ですが、一切の無駄がなく、最後まで一気に引き込まれます。
「生まれてきたことを謝ります」
このセリフには、胸が締め付けられるほど号泣してしまいました。1930年代の根深い人種差別への苦しみなのか、それとも過酷な能力を持って生まれた運命への嘆きなのか――観る人によって解釈が委ねられる深さがあります。
理不尽な現実の残酷さに涙し、同時に人間の温かさに深く考えさせられる、まさにフランク・ダラボン監督&スティーヴン・キング原作の黄金コンビが放つ傑作。
物語の鍵を握る「ネズミのミスター・ジングルズ」の存在や、108歳になったポールが語るラストまで、実によく練られた、後世に語り継ぐべき一本です。
プライベート・ライアン
『プライベート・ライアン』(1998年)
◆原題:Private Ryan「プライベートライアン」
◆製作年:1998年
◆制作国:アメリカ
◆上映時間:170分
◆監督:スティーブン・スピルバーグ
◆出演:トム・ハンクス/エドワード・バーンズ/マットデイモン/
あらすじ
命の価値は、誰が決めるのか。
1944年6月、連合軍によるノルマンディ上陸作戦の直後、ある小隊に「戦死した3人の兄を持つライアン二等兵を、故郷の母親の元へ帰せ」という命令が下る。
危険極まりない敵地を進むなか、兵士たちの心には「なぜ彼一人のために自分たちが死なねばならないのか」という割り切れない葛藤が広がっていく。
スティーヴン・スピルバーグ監督が、戦場の生々しい恐怖だけでなく、理不尽な命令に翻弄される兵士たちの絆と運命を深く掘り下げた不朽の名作。
【映画コラム】★★★★☆
目を背けたくなるほどのリアルが伝える、戦争の真実
1998年、世界中に衝撃を与え、アカデミー賞11部門にノミネートされた『プライベート・ライアン』。本作がこれほど語り継がれる理由は、スピルバーグ監督による圧倒的な「現実の再現度」にあります。
歴史の教科書に載っている「ノルマンディ上陸作戦」の凄惨さを、映画は容赦なく突きつけてきます。とりわけ最初の15分間は、凄まじい臨場感と悲惨さに息を呑み、鑑賞後に立ち直れなくなるほどのエネルギーを持っています。 もちろん、目を覆いたくなるような痛々しいシーンも多いため、誰にでも気軽に勧められる作品ではありません。しかし、過酷な任務と「生きて帰りたい」という本能の狭間で揺れる兵士たちの生々しい葛藤は、観る者の胸を強く打ちます。ドラマチックな物語を味わうというよりも、戦争の本質的な恐ろしさと悲劇を、その目で目撃するための映画です。
「なぜ『プライベート・ライアン』の冒頭15分は、今なお映画史に残る恐怖として語り継がれるのか。それはスピルバーグ監督が、従来の戦争映画のような『英雄の美化』を徹底的に排除し、兵士たちの『生への執着』というリアルな人間心理に焦点を当てたからである。この映画が描いたのは、綺麗事ではない戦争の真実だ」
ターミナル
『The Terminal』(2004年)
☆原題:The Terminal
☆製作年:2004年
☆制作国:アメリカ
☆上映時間:129分
☆監督:スティーブン・スピルバーグ
☆出演:トム・ハンクス/キャサリン・ゼタ・ジョーンズ/スタンリー・トゥッチ
あらすじ
ニューヨークのJFK国際空港に降り立ったビクター・ナボルスキー。しかし、彼が機内にいる間に母国クラコージアでクーデターが勃発し、国が消滅してしまう。パスポートは無効、入国ビザも取り消された彼は、アメリカへの入国も帰国も認められない「行き場のない男」になってしまった。
空港から一歩も出られない!?前代未聞の“空港生活”から生まれる、最高の奇跡と感動の物語。
言葉も通じない空港の国際線ロビーで、足止めされたビクターの奇妙な“空港生活”が始まる。1ヶ月目に仕事を見つけ、2ヶ月目に友人を作り、3ヶ月目には美しい客室乗務員のアメリアと恋に落ちる――。社交的で誠実な彼は、次第に空港で働く人々を巻き込み、固い絆で結ばれていく。そして9ヶ月目、彼がそこまでしてニューヨークを目指した「ひとつの大切な約束」が明かされる。
スティーヴン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演のコンビが贈る、極上のハートウォーミング・ドラマ。ヒロインをキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、宿敵となる空港の主任をスタンリー・トゥッチが好演
【映画感想】★★★★☆ 『ターミナル』
この映画、実は驚きの実話がベースになっているんですよね。モデルになったのはイラン国籍の難民男性で、なんとフランスの空港で17年間も暮らしていたそう。現実の彼は映画とは違って気難しい性格で、のちに精神を病んで倒れてしまったと知り、胸が痛みました。17年間なんて自分なら絶対に無理、限界突破です……!
そんな過酷な実話を、気軽に楽しめるコメディタッチの感動巨編に仕上げたスピルバーグ監督の手腕はさすが。そして何と言っても、主演のトム・ハンクスの演技が凄すぎます!この作品がこんなに魅力的なのは、彼が演じているからこそだと思います。一瞬で引き込まれて、2時間があっという間でした。
ビッグ
『Big』(1988年)
◆原題:Big
◆製作年:1988年
◆制作国:アメリカ
◆上映時間:104分
◆監督:ペニー・マーシャル監督
◆出演:トム・ハンクス/エリザベス・パーキンス
あらすじ
「早く大きくなりたい!」そんな12歳の少年の願いが、ある朝突然叶ってしまった!?
目覚めると30歳の大人になっていたジョッシュ。家を飛び出し、親友の協力でおもちゃ会社に就職すると、子どもならではの奇想天外なアイデアが認められてまさかのエリート街道を突き進むことに!大人の恋も経験し、一見最高の人生を手に入れたように見えた彼だったが――。
名優トム・ハンクスが「中身は子ども」の大人を最高にチャーミングに演じきった、笑えてホロッと泣けるハートウォーミング・コメディ。
【感想】★★★★☆
トム・ハンクスの演技力に脱帽!何度観ても色褪せない名作ファンタジー
やっぱりトム・ハンクスは最高!!これにつきます。 子どもの無邪気さやちょっと無鉄砲なところを、あそこまで自然に、魅力たっぷりに演じられるのは彼しかいません。本当に見事な演技力に脱帽です……!
物語も文句なしに最高で、友情、恋愛、家族愛が全部ギュッと詰まったファンタジー映画の最高傑作。何度観ても飽きないし、ラストは毎回ホロリと泣かされちゃいます。 トムの魅力がこれでもかと炸裂しているので、まだ観ていない人は絶対に観なきゃ損ですよ!
ハドソン川の奇跡
Sully(2016年)
◆原題:Sully
◆製作年:2016年
◆制作国:アメリカ
◆上映時間:96分
◆監督:クリント・イーストウッド監督
◆出演:トム・ハンクス/アーロン・エッカート/ローラ・リニー
あらすじ
『ハドソン川の奇跡』が持つ「英雄から一転、容疑者へ」
離陸直後に鳥の群れと衝突し、全エンジンを失ったUSエアウェイズ1549便。機長サリーは、高度が下がり続ける絶望的な状況下で「ハドソン川への着水」を決断する。一歩間違えれば大惨事となるなか、奇跡的に死者ゼロで生還を遂げたこの一件は、世界中から「ハドソン川の奇跡」と称賛された。
しかし、事故調査委員会(NTSB)のデータは真逆の事実を突き付ける。「シミュレーション上、機体は空港へ安全に着陸できた」――。一転して容疑者のような扱いを受けるサリーと副操縦士のスカイルズ。
155人の命を救ったのは「人間の正しい判断」だったのか、それとも「無謀な賭け」だったのか。サリーは自らの正当性を証明するため、シミュレーションにある「決定的な盲点」を指摘し、公開公聴会での決着にすべてを賭ける。
感想★★★★☆
アメリカの実話ベースの映画。派手な演出はないけれど、巨匠イーストウッド監督らしい無駄のないテンポ感で、最後まで一気に見せてくれます。
見どころは、英雄になったはずの機長が「お前の判断はミスだったのでは?」と窮地に立たされる緊迫の後半戦。
事故発生から着水まで、わずか208秒。
誰も経験したことのない極限状態を救ったのは、40年のキャリアに裏打ちされた「経験と勘」でした。調査委員会に責め立てられても、自己弁護に走らず「成すべき時に、成すべきことをしただけ」と言い切る機長の毅然とした姿が本当にかっこよくて、ラストは思わず涙が溢れます。
あと、トム・ハンクスのパイロット制服姿がめちゃくちゃ様になっていて素敵!やっぱり何を着ても、どんな役をやっても映える最高の役者さんですね。
めぐり逢えたら
Sleepless in Seattle
◆原題:Sleepless in Seattle
◆製作年:1993年
◆制作国:アメリカ
◆上映時間:105分
◆監督:ノーラ・エフロン監督
◆出演:トム・ハンクス/メグ・ライアン
あらすじ
最愛の妻を亡くした喪失感から抜け出すため、幼い息子ジョナ(ロス・マリンガー)を連れてシアトルへと移住した建築家のサム(トム・ハンクス)。
傷ついた父の姿を見かねた8歳のジョナは、クリスマスの夜、ラジオの人生相談番組に電話をかけ「パパに新しい奥さんをプレゼントして」と切実な願いを伝える。電話を代わったサムは、戸惑いながらも、亡き妻へ抱き続ける不変の愛と切ない胸の内を静かに告白。
その誠実な言葉は、電波に乗って全米の女性たちの心を揺さぶった。
遥か遠く、ボルティモア――。偶然その放送を車の中で聴いていた新聞記者のアニー(メグ・ライアン)もまた、見知らぬ彼の声に激しく心を動かされた一人だった。優しい婚約者がいる身でありながら、どうしてもサムのことが頭から離れないアニーは、まるで運命に導かれるように、シアトルへと向かう決意をする――。
【感想】★★★★☆
現実にはあり得ないような展開かもしれませんが、だからこそ最高にロマンチックで胸がときめく名作です。
何より、劇中のメグ・ライアンがとにかくキュートで美しい!「自分の人生にも、こんな素敵な運命の出会いがあったらなぁ……」と思わず妄想してしまいます。
1993年の作品ということで、観ているうちに90年代前半の懐かしい空気感が鮮やかに蘇ってきます。連絡手段は携帯ではなく固定電話、パソコンはWindows前夜のDOS/Vらしき画面。肩パッド入りのファッションや当時の髪型・メイクなど、カルチャーのすべてが愛おしく、どこかノスタルジックな気分に浸れます。
「男らしさ」「女らしさ」といった固定観念がまだ色濃く残っていた時代ですが、今となってはそれすらも“古き良き時代”のスパイスに感じられるから不思議です。
ちなみに、同じトム・ハンクス&メグ・ライアンコンビの『ユー・ガット・メール』も、本作に負けないくらい可愛くて大好きな映画です。どちらも観るだけで心がキュンとなる最高のラブストーリーなので、ぜひ2本あわせて楽しんでみてください!
スプラッシュ
Splash
◆原題:Splash
◆製作年:1984年
◆制作国:アメリカ
◆上映時間:111分
◆監督:ロン・ハワード監督
◆出演:トム・ハンクス/ダリル・ハンナ
あらすじ
ニューヨークで暮らす青年の前に現れた、最高にチャーミングで、ちょっと世間知らずな謎の美女。 二人が恋に落ちるのに、時間はかからなかった。しかし、彼女には絶対に誰にも言えない秘密があった。それは、水に濡れると美しい尾ひれが蘇る「本物の人魚」だということ――。
幼い日の命の恩人である彼女を守るため、そして愛を貫くため、青年は人魚を狙う科学者たちを相手に、大都会ニューヨークを駆け巡る!ディズニー(タッチストーン)が贈る、最高にロマンチックでピュアな傑作ファンタジー。
【感想】★★★★☆
トム・ハンクスのキャリア初期を飾る主演作の中でも、特に愛おしく、忘れがたい名作です。
名匠ロン・ハワード監督が手掛けたこの極上のコメディで、トムはダリル・ハンナ扮する美しい人魚と恋に落ちる青年を等身大で熱演。おとぎ話のようなロマンチックすぎる恋模様に、当時の観客がすっかり彼の虜になってしまったのも頷けます。全編を通してとにかく映像が美しく、どこかノスタルジックな輝きに満ちています。
公開当時のトム・ハンクスは、なんとまだ28歳!後年の名優としての重厚感とはまた違う、若々しくてチャーミングな魅力が弾けています。彼の原点にして、今なお色褪せないロマンチック・コメディの傑作です。
名優:トム・ハンクス
トム・ハンクスがあるインタビューで「本当に芝居が好きなんだ」と語っていました。
「演技で人を感動させることができるって、素晴らしいことだと思わない?」――。決してお金のためではなく、純粋に役者という仕事を愛し、誇りを持っている。
その言葉通り、彼の作品はどれも素晴らしいものばかりです。弁護士、パイロット、海軍司令官、船長、大佐……。コメディやラブストーリーから、サスペンス、社会派ドラマまで、どんなジャンルのどんな役柄であっても、彼は抜群の説得力と演技で私たちの心を震わせてくれます。本当に、これほどの名優は他にいません。これからも、まだまだたくさんの作品で私たちを魅了してほしいと願うばかりです。
最後に、私なりの映画の楽しみ方を。 素晴らしい映画は、3回観ると本当の面白さが見えてきます。
●1度目: 純粋にストーリーを追いかけ、「あぁ、良い映画だった」と感動する。
●2度目: 「あ、この伏線はここに繋がっていたのか」「ここの演技、実はものすごいな」と、ディテールが見えてくる。
●3度目: 「監督はここまでこだわっていたのか!」「このカメラワーク、演出は完璧だ」と、作品の隅々まで行き届いた職人技に圧倒される。
お気に入りの作品にいたっては、10回以上観てしまうこともあります(笑)。 みなさんも、トム・ハンクスの名作たちをぜひ何度も見返して、その深い魅力に溺れてみてください。
